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機械式時計とクォーツ式時計の修理の違い

現在、世界で作られている腕時計のほとんどはクオーツ式時計で、機械式時計は全体のほんの数パーセントにすぎません。 しかし、クオーツ式時計は発明されてやっと30年程しか経っていない時計なのです。

それら二つの時計は、様々な面で違いがあります。もちろん修理方法も、オーバーホール(分解掃除)についてもまったく違ってきます。

機械式時計とクォーツ式時計の修理の違いとは

時計の仕組みが違う

機械式時計とクォーツ式時計の修理の違いとして一番に挙げられるのは時計の仕組みが異なるということです。機械式時計はゼンマイが動力源となり、クォーツ式時計は電池の力で動きます。

電池を交換すればクォーツ式時計は何年間か動きますが、機械式の時計はひとがゼンマイを巻いてあげないと動きません。この動力源の持続性には大きな違いがあると言えます。2日も置いておけば大抵の機械式時計は止まってしまいます。

機械式時計とクォーツ式時計の決定的な違いとして、時計の仕組みが違ってきており、機械式時計はゼンマイを動力にした仕組みなっていることをおらわす画像です。

重力の影響度が違う

機械式時計とクォーツ式時計は重力の影響の受け方にも大きな違いがあります。
クォーツ時計では正確に32,768ヘルツの電気振動を起こすようカットされた水晶振動子を使っています。この電気振動を発信回路→分周回路→駆動回路に伝達し歯車に力を伝えるのです。とても安定した動力源であるため重力の影響を受ける事がありません。一方、機械式時計の方はテンプと呼ばれる部品が精度を決定します。

このテンプにはヒゲゼンマイという髪の毛ように細い渦巻状のバネが組み込まれており、これらが重力の影響を受けるのです。その結果として時計の向きによって精度が異なりますので姿勢差をきちんとチェックする必要があるのです。

しかし、機械式でも重力の影響をほとんど受けない時計があります。トゥールビヨンと呼ばれる機構を備えたモデルがそれです。各ブランドからこの機構を搭載したモデルが発売されていますが、その値段は1千万円以上するものがざらにあります。

時刻の精度が違う

電子回路を使う一般的なクォーツ式は1ヶ月に15秒くらいの誤差で動きます。最近人気のある電波時計は時計自体が電波を受信し、時刻修正を行うため10万年に1秒という驚異的な精度を実現しています。

重力の影響を受ける一般的な機械式時計は1日に10秒くらいの誤差が生じます。クロノメーターというより高精度なモデルでは日差3〜8秒くらいの精度となります。姿勢差もあるため、同じ時計を別の人が使うと異なる精度が出ることもあります。

機械式時計とクォーツ式時計では、時刻の精度が違っていることを説明するイメージイラストです

内装部品の寿命が違う

あまり聞くことは無いかも知れませんが機械式時計とクォーツ式時計では内装部品の耐久年数にも違いがあると言えます。クォーツ時計の場合、心臓部品である回路には電流が流れているため寿命があります。修理の際に、回路に不具合が生じると交換するしかありませんが、生産・供給終了している回路は交換不可能です。

一方、機械式時計の場合は丁寧に使用することで部品の磨耗を軽減できるため、生産終了しているモデルであっても定期的なメンテナンスを続けていれば長く使用できることになります。

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