オーバーホールについて|時計のオーバーホール・修理事例/料金・費用

時計修理コラム

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2022.03.27

オーバーホール

オーバーホールについて

オーバーホールについて

オーバーホールとは?

オーバーホールとは、時計が正常に動くように、時計のすべての部品を分解、洗浄、組立、注油、調整、実測を行うもので、分解掃除とも呼ばれます。
電池交換や精度調整のみでは修正できない不具合のある時計や、購入から数年経過した時計に必要なメンテナンスです。

オーバーホールは機械式時計、クォーツ式時計の両方必要?

腕時計のオーバーホールといえば機械式時計というイメージがあります。
クォーツ時計は電池が動力で動いているので電池交換だけで大丈夫と思う人が多いですが、クォーツ時計も定期的なオーバーホールが必要です。
クォーツ式の腕時計も機械式の腕時計と同様に時計内部の構造が複雑で、金属性の歯車が使われています。
長期間使用することで機械式腕時計のように時計内の油切れが起き、時間のズレが生じたり、歯車など時計の精密部品が劣化、故障に繋がります。
クォーツ式の腕時計を末永く使い続けられるように電池交換だけではなく、定期的にメンテナンスするようにしましょう。

なぜ腕時計のオーバーホールは必要なのか?

腕時計はなぜオーバーホールをする必要があるのでしょうか?
オーバーホールが必要な理由は3つあります。

1:腕時計の寿命を延ばす

オーバーホールをすることで腕時計の寿命を伸ばすことができます。ムーブメントに注してある機械油は数年で劣化します。
一般的には機械式(ゼンマイ)時計は2~3年、クォーツ式(電池)時計は4~5年で駆動箇所の油が劣化し始めると言われます。
そのタイミングでオーバーホールを行い、汚れを洗浄し新鮮な機械油を注し、各種パッキン類を交換することによって歯車類の摩耗防止や防水性の維持が可能となります。
このような定期的メンテナンスを行うことが、結果的に時計の寿命が延びることにつながります。

2:腕時計の故障を未然に防ぐ

腕時計は精密機械ですので、定期的なオーバーホールをすることで故障を未然に防ぐことができます。
各種パッキン類が劣化したり、ケースやリューズの隙間から侵入した汗や汚れによって腐食が発生すると、防水性が低下します。
防水性が低下すると、内部に水分が侵入してサビが発生し、ムーブメントが損傷します。
また、機械油が劣化した状態で時計を使用しますと、油切れの状態で歯車類が稼働することになりますので、各パーツの摩耗、劣化が進行しやすくなります。
定期的メンテナンスを行うことが、結果的に時計の故障を未然に防ぐことにつながります。

3:腕時計の資産価値を維持、腕時計の資産価値を守る

ブランド時計の中古市場は盛り上がっており、買取価格が高騰しています。
しかし、外装部品に破損があったり、内部にサビなどの異常がある時計は、査定金額が低くなるケースが多いです。
定期的なメンテナンスによって外装が綺麗で内部も調子が良い時計は、査定金額も高くなります。

オーバーホールをする時期、タイミング

ブランド時計を購入された多くの方が気になっているのが、オーバーホールをするタイミングです。
機械式時計は2~3年に1回、クォーツ時計は4~5年に1回が目安と言われています。『遅れ』や『止まり』など具体的な不具合が出てからでは部品交換が多くなり修理代が高くつく事があります。
定期的なオーバーホールを心がけましょう。

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