時計の外装研磨(ポリッシュ)
外装研磨について
ABOUT POLISH
外装研磨(ポリッシュ)とは、腕時計のケースやブレスレット、バックルなどの外装部分に付いた傷や汚れを取り除き、新品に近い輝きを取り戻す作業のことです。腕時計は日常で使用しているうちに細かな傷が増えていき、汗などと一緒に汚れも付いていきます。外装研磨を行うことで、時計の美観を回復し、愛着も一層湧いてきます。
外装研磨が必要な理由
大切な腕時計を新品同様の美しさに
腕時計を長く使用すると、避けられない摩擦や衝撃によって外装に傷がついたり、汚れが溜まったりすることがあります。これらの症状が目立つようになると、時計の見た目が損なわれ、時計への愛着も次第に失われることになりかねません。
外装研磨は、お客様の腕時計の美観をよみがえらせます。ウォッチ・ホスピタルでは、お客様の大切な腕時計を新品同様の美しさに蘇らせるため、熟練した技術と経験を持つスタッフによるていねいな外装研磨作業を行います。
外装研磨の作業内容
研磨専門の職人が行うポリッシュ
外装研磨のプロセスでは、専用の設備と研磨材を用いて、時計の素材に応じた研磨方法で丁寧に作業が行われます。また、研磨作業では表面にバフ粉が付着するためより入念な超音波洗浄を行います。その分細かな隙間の汚れなどもきれいに落とすことができます。
ウォッチ・ホスピタルの外装研磨には「ライトポリッシュ」と「プレミアムポリッシュ」の2種類がございます。
- ライトポリッシュ研磨職人がバフモーターを使用して、細かいキズを綺麗に研磨します。
- プレミアムポリッシュ職人が、まずハンドリューターで下地を丁寧に研磨し、その後にバフモーターで本格的に研磨をかけます。
外装研磨修理ビフォーアフター
BEFORE AFTER
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ライトポリッシュ:細かいかすり傷をお取りします。深いキズは多少の跡が残ります。
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プレミアムポリッシュ:仕上げに手間と時間をかけまして、深いキズはなるべく目立たないように研磨し、ライトポリッシュよりもきめ細かい仕上げとなります。
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ケース側面部分も、細かいキズでくすんでいます。美しい鏡面仕上げが復活です。
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ブレスレット部分も、細かいキズでくすんでいます。
ご購入時に匹敵する、美しいヘアラインが復活です。 -
バックルも、くもっています。美しいヘアライン仕上げが完了です。
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鏡面仕上げのバックルです。ビフォーアフターでこんなにも違いがあります。
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裏蓋も、かなり細かいキズが多く見受けられます。綺麗に仕上がっています。
外装研磨の料金
PRICE
シンプルなデザイン(税込) | 複雑なデザイン(税込) | |
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ライトポリッシュ | ¥6,600~ (ケース・バックル) ¥11,000~ (ケース・ブレスレット) |
適応なし |
プレミアムポリッシュ | ¥14,300~ (ケース・バックル) ¥19,800~ (ケース・ブレスレット) |
¥27,500~ |
※外装ポリッシュは、動作保証の関係でオーバーホールと同時のみでお受けしております。
※つや消し(ホーニング、梨地)の仕上げはできません。ヘアラインと艶あり仕上げのみとなります。
※グランドセイコー等、セイコーブランドはケースデザインの関係(研磨によって鋭角なデザインが丸みを帯びてしまう為)で、メーカーでの研磨をお勧めしております。
※上記料金は、シンプルなステンレススチールの場合です。特殊な構造の場合や、特殊素材(ホワイトゴールド,イエローゴールド,チタン等)は別途お見積りとなります。
※現在、ポリッシュの承りを多数頂戴しております。納期はライト+2週間、プレミアム+4週間がオーバーホール期間に追加でかかる場合もございますので、お申込み時にご確認下さい。
時計をきれいに保つコツ
KNOWLEDGE
基本のメンテナンス
腕時計をきれいに保つには着用後のメンテナンスが重要です。
毎日は難しくても、少なくとも1週間に一度は以下のようなお手入れを行ってください。
- 1. ケースを拭く
- 乾いた清潔なクロス※で、親指の腹で押すようにしてケースを拭きます。凹凸の多いケースではつまようじやブロアーを併用しましょう。※タオルは繊維が飛散して故障の原因になるため、使用しないでください
- 2. ガラス面を拭く
- クロスを使ってガラス面を拭いていきます。硬いゴミなどでガラス面を傷つけてしまわないよう、力を込めずサッと拭き上げましょう。
- 3. 裏蓋の汚れをかき出す
- 時計の裏蓋まわりは、特に皮脂汚れなどが溜まりやすい部分です。
まずはクロスで全体を拭き、次いでケースの隙間やブレスレットの付け根の汚れをようじでかき出しましょう。 - 4. ブレスレットを拭く
- クロスでブレスレットを包むようにしながら全体を拭き上げます。
特にブレスレットのコマの隙間には汚れがたまりやすため、つまようじも使ってしっかり汚れを落とすようにしてください。 - 5. 固着した汚れをブラシで取る
- クロスやつまようじでとれないほど汚れが固着している場合はブラシを使って汚れを落とします。
ナイロン製のブラシを使うようにしましょう。 - 6. 隙間のゴミをブロアーで飛ばす
- ケースやブレスレットの隙間に入ったゴミは、ブロアーで吹き飛ばします。
容易に吹き飛ばない粘度のあるゴミなどはつまようじを使ってかき出してください。 - 7. リューズを動かす
- リューズを長期間動かさないままでいると、汚れの固着やサビの原因になります。
トラブルを予防するために、定期的にリューズを動かしてください。
注意:水洗いは避けるたとえ防水時計でも、水洗いは危険です。水流によってわずかな水分がケース内に侵入し、サビの原因になることがあります。
特殊な形状のケースのお手入れ
ダイバータイプの時計やクロノグラフのようにケースの形状が複雑な時計は、メンテナンスにも工夫が必要です。
- 回転ベゼル
- ダイバータイプの時計などに装着されている回転ベゼルも定期的に動かさないと汚れが固着することがあるため、メンテナンスの際に動かすようにしましょう。
- プッシュボタン
- クロノグラフなどに付いているプッシュボタンは、人によってはほとんど使うことがないかもしれません。
ですが、こちらも長期間使わないとプッシュボタンが固着したり、内部の機械に狂いが生じることがあります。
こちらも定期的に動かすようにしてください。
よくある質問
FAQ
外装研磨に関して、よくある質問をまとめました。
メーカー修理とどう違うのですか?
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見積り、修理ともにメーカーより迅速です。たとえばメーカー見積りには約2週間程度かかりますが、弊社ではその場でお見積り可能です(最短15分)。
ウォッチ・ホスピタルで外装研磨をしたら、メーカー修理に出せなくなりますか?
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ほとんどのメーカーでは、当社で修理した時計をメーカー修理に出すことが可能です。
※メーカーによって基準が異なります。詳しくはお問合せください 修理の進行状況は教えてもらえますか?
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ウォッチ・ホスピタルではマイページ機能を提供しています。修理状況(ステータス)を随時確認していただけます。