【ロレックス サブマリーナデイト】最も取扱いの多いモデルのうちのひとつです。
一日使用し、夜に置いておいたら朝には止まっていた。以前はこのようなことはなかったとのお問合せです。
油切れによる自動巻き機構の巻上げ不足が原因となりますので、オーバーホールと注油を行いました。
※時計の状態によってパーツ交換が必要な際は別途お見積りを差し上げます。
ムーブメントをケースから取り出します。
ケース、裏蓋は超音波洗浄へ。
精度を決める最重要部品【テンプ】を外します。
技術者の手作業による下洗いも大事な工程です。
機械洗浄にかけるため、パーツを洗浄かごに納めていきます。
顕微鏡でパーツの摩耗具合などをチェックしていきます。
歯車の軸を顕微鏡で撮影した画像です。
肉眼では分かりませんが、細い軸に筋目が入っており摩耗した跡が残っています。
技術者の手作業で磨きをかけて使用できる状態に回復することもありますが、それでも摩耗の跡が残る時は交換となります。
歯車のあがき(遊び)が適正になるように調整しながら組み立てていきます。
また、駆動箇所には油も注していきます。
精度調整に一番重要なテンプの取り付けです。
その後文字盤と針をセットしていきます。
ケーシングして、自動巻ローターをセットしてランニングテストに入ります。
改めてベゼルを取り付けたケースにムーブメントを収納して、防水テストを行います。
オーバーホール完了です。
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過去の修理履歴が分かりますので、大変ご好評いただいています。