グランドセイコー 5722 手巻 修理事例｜時計のオーバーホール・修理事例／料金・費用

メーカーが断っても、ヴィンテージウォッチを蘇らせる専門医がいる

長年大切にしてきたグランドセイコー57GS。メーカーに修理を依頼したものの、残念ながら対応が難しいとの返答に肩を落とされた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、諦めるのはまだ早いです。メーカー修理が難しい時計でも、高度な技術を持つ専門の時計修理工房に依頼することで、再び時を刻む喜びを取り戻すことができます。

ヴィンテージ・グランドセイコーこそ専門医の出番

グランドセイコー57GSのような希少なヴィンテージモデルは、部品の調達が難しいため、メーカーでは修理用部品がないと判断されることがほとんどです。しかし、ウォッチ・ホスピタルのような専門の工房は、メーカーでは対応が難しい時計に対して、汎用部品の加工や代替部品の選定など、これまでの豊富な経験と知識を活かした柔軟な対応が可能です。

グランドセイコー 57GSを蘇らせる意義

メーカーでの修理が不可とのこと、それは終わりを意味しません。あなたのグランドセイコー5722-9991は、単なる時計ではなく、日本の時計製造の歴史における重要な一章を体現するものです。その歴史を知ることで、この時計を蘇らせることの意義が、より深く感じられるはずです。

最高の普通を目指した黎明期

1960年、グランドセイコーは「世界に通用する国産最高級の腕時計をつくる」という強い志のもと誕生しました。当時の日本の時計メーカーは、技術の本場であるスイスに追いつけ追い越せと、精度の飽くなき追求を続けていました。初代グランドセイコーはその集大成であり、スイスのクロノメーター規格を上回る独自の厳しい基準を設けることで、世界に挑戦状を叩きつけたのです。

「実用」への進化を遂げた傑作、57GS

そして1964年、グランドセイコーは一つの大きな進化を遂げます。それが、通称「57GS」と呼ばれるセカンドモデル、5722-9991です。このモデルは、初代が成し遂げた高精度を維持しつつ、「実用」というグランドセイコーの哲学をさらに深めました。

• 日付表示（Self-dater）の搭載: 初代にはなかったカレンダー機能が追加され、日常使いの利便性が格段に向上しました。

• 堅牢性の追求: ケース素材をステンレススチールに変更することで、より頑丈でタフなモデルへと生まれ変わりました。この「57GS」は、ただの高級時計ではなく、日常の中で最高峰の精度を当たり前のように提供する、まさにグランドセイコーが掲げる「最高の普通」を体現した傑作として、今なお多くの時計愛好家から愛されています。

専門医に託すという選択

このような歴史的背景を持つ時計だからこそ、メーカーで修理が難しいと判断されたとしても、諦めるのはもったいないことです。ウォッチ・ホスピタルのような専門の工房は、メーカーでは対応が難しいヴィンテージモデルに対して、豊富な経験と知識に基づいた高度な修理技術を持っています。オリジナルの美しさを尊重し、一つひとつの部品に真摯に向き合うその姿勢は、まさに時計の「専門医」と呼ぶにふさわしいものです。

確かな技術と信頼性

• ヴィンテージモデルへの深い理解: 汎用部品の加工や代替部品の選定など、メーカーとは異なる視点から修理を行い、時計の生命を繋ぎます。

• 安心感: ウォッチ・ホスピタルでは、単なるオーバーホールだけでなく、その時計に合った最善の処置を施すことを重視しています。

• 高品質なサービス: 分解、洗浄、注油、調整といった一連の工程を、熟練した職人が丁寧に行い、時計本来の性能を取り戻します。

実際の費用は？ 具体的な内訳をご紹介

では、今回の修理にかかった具体的な費用を見てみましょう。

消費税を含めた合計額は50,600円でした。 オールドムーブメントは、通常のオーバーホール費用に内部の部品の磨きが発生します。もちろん、修理代はお品物の状態によって変動します。しかし、このように具体的な費用を事前に知ることで、安心して修理をご依頼いただけるかと思います。

オールドムーブメントでも安心の技術力

あなたのグランドセイコー5722-9991は、日本の時計製造の歴史を体現する、かけがえのない時計です。メーカーでの修理が叶わなくても、ウォッチ・ホスピタルのような信頼できる専門医に相談することで、この傑作は再び輝きを取り戻し、これからもあなたと共に時を刻み続けるでしょう。

大切な時計を長く愛用していただくために、ぜひ定期的なメンテナンスをご検討ください。何か気になる点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。